3.5 値


各構成要素がもち得るは,次のように決まっています.

データ端子はマシン・サイクルごとに値が設定されるとその値をもち,設定されなければ値なしとなります.値なしのデータ端子を参照すると unknown とみなされます.

レジスタやメモリは値を設定されると,次に設定されるまでその値をもち続けます.一度も値が設定されていないメモリやレジスタ(パワーオン・リセットにより初期化されるものを除く)の値は unknown です.

unknown と "1","0" との演算結果は,unknown が "1" である場合と "0" である場合の両方に対して,結果が等しいときはその値,そうでないときは unknown とされます.

データ端子とレジスタ,メモリの値は,ビットごとに定義されます.

制御端子は,マシン・サイクルごとに,起動されるときには値 "1" をもち,起動されないときには値 "0" をもちます.

ステージのタスクは,セットされているときには値 "1" を,リセットされているときには値 "0" をもちます.

すでにセットされているタスクをさらにセットしてもセットされたままです.引き数の処理を除いて影響を与えません.また,タスクのセットとリセットを同時に行うとセットが優先します.

制御端子の起動は引き数の処理を除いて,何ヵ所から起動されようと,起動としての違いはありません.

制御端子の 2重起動がエラーとならない性質を利用して,制御端子を送り手が複数である通信のためにも使うことができます.


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